反応度投入事象

反応度投入事象 はんのうどとうにゅうじしょう

 臨界又は臨界近傍の原子炉に、一定限度以上の反応度が急激に投入されることによって、原子炉出力の上昇とそれに伴う原子炉燃料のエンタルピ増大が生じる事象をいう。原子力安全委員会の定めた「発電用軽水型原子炉施設の反応度投入事象に関する評価指針」では、原則的に1ドル以上の反応度が急激に投入された場合について評価することとなっている。なお、1ドルとは核分裂の際に遅発中性子によって加えられる反応度であり、1ドル以上の反応度が加わるということは遅発中性子なしでの臨界、いわゆる即発臨界の状態に至ることを意味する。こうした事象の例としては、制御棒が定められた引き抜き速度を超えてなお引き抜かれる事態、設定した温度より低い温度の冷水が急激に炉心に送り込まれる事態等がある。


<登録年月>
2012年01月




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