肉腫

肉腫 にくしゅ

 sacroma。中胚葉や、神経外胚葉に由来する非上皮組織を発生母地とする悪性腫瘍。比較的若年者に好発し、成人のがんの90%が癌腫であるのに対して、幼児期の(15才以下)がんの90%は肉腫である。肉眼的には多くは塊状で肉様に柔らかい。組織学的な構造は癌腫のような胞巣を作らず、実質と間質とが混じり合っている。転移は主に血行性に生じるので、まず肺に転移巣を作ることが多い。分類は非上皮性の良性腫瘍と同様に母組織との類似に基づいてなされ、線維肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、血管肉腫、骨肉腫などがみられる。


<登録年月> 1998年01月

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