粗製錬

粗製錬 そせいれん

 ウラン鉱石からイエローケーキを製作するまでの製錬工程をいう。ウラン鉱石は、トン当たりウランを1kgから数kgしか含んでいないので、鉱石の状態で長距離を輸送することは不経済である。このため、多くの場合、採掘現場から遠くないところでこの中間製錬処理を行ってイエローケーキと呼ぶ中間製品にしている。粗製錬法は、鉱石の種類によって異なるが、鉱石を粉砕した後、薬品を添加しウランを浸出させる。薬品は、硫酸、硝酸、塩酸を使う酸法と炭酸ナトリウムを使うアルカリ法がある。当初はこの浸出液に薬品を添加しウランの析出回収が行われたが、現在ではイオン交換法や溶媒抽出法によって行われている。


<登録年月> 1998年01月

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