染色体

染色体 せんしょくたい

 細胞の核の中に存在し、細胞分裂のときに現れる短い棒状の物質で、細胞の分裂、増殖、遺伝、性の決定に重要な役割をもつ。これはDNAとヒストンの結合した核タンパク質を主体とし、塩基性色素(ヘマトキシリンなど)によく染まる染色糸が密に巻いた螺旋構造を持つ。細胞中のDNAのほとんどが染色体上に局在しており、遺伝情報の担い手として重要である。染色体の大きさ、形状、数などは生物の種類に固有である。人間の染色体数は2本1組の23対、すなわち46である。放射線を受けると染色体異常が生ずる。


<登録年月> 1998年01月

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