積算降下量

積算降下量 せきさんこうかりょう

 1940年代中頃から大気圏内で核爆発実験が繰返され、環境中に人工放射性物質が多量に放出された。この放射性物質のうち地上に降下してくるものをフォールアウトと呼んでいる。地球に降下するフォールアウトの人類に対する影響を検討するため、1955年に「原子放射線の影響に関する科学委員会」が設立され、国際的に降下量の測定が行われている。なお、フォールアウトには、チェルノブイル原子力発電所事故に由来するものも、含まれている。核実験が開始されてから今日まで、継続的に年間の降下量と積算(蓄積)降下量が測定されている。核実験の殆どが北半球で行われたため降下量、積算降下量とも北半球の方が南半球より2〜3倍大きな値を示している。


<登録年月> 1998年01月

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