生物学的半減期

生物学的半減期 せいぶつがくてきはんげんき

 生体中または特定の組織、器官に存在する特定の物質(放射性核種でもよい)の量が、代謝、排泄などの生物学的過程によって初めの量の1/2にまで減少する時間をいう。この減少は、指数関数的またはそれに近い割合で起こる。したがって、放射性核種が摂取された場合の体内または組織、器官内存在量は、放射性壊変と生物学的過程とにより減少する。この二つの過程により初めの放射性核種の量が1/2にまで減少する時間を実効半減期といい、次式で示される。1/T=1/Tr+1/Tbただし、T:実効半減期、Tr:物理学的半減期、Tb:生物学的半減期である。トリチウム水の生物学的半減期は約10日である。


<登録年月> 1998年01月

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