正規分布

正規分布 せいきぶんぷ

 自然現象と社会現象を通じて広くみられる確率分布の一つで、統計学における最も重要な分布である。ガウス分布ともいう。観測値をx、平均値をmとして、xを横軸にとった場合の確率分布は、mで最大でmから離れるに従って値が小さくなり、x=mに関して左右対称のベル型である。分布の広がりの程度は標準偏差σで表される。分布の形は、mとσが決まれば完全に決まる。観測値を多くとれば、xがm±σとm±2σ内に入る確率は、それぞれ68%と95%である。放射線の量、例えば個人被ばく線量をDとすればその対数LogDが正規分布をする場合がある。このような分布を対数正規分布という。このほかに複合的な場合の混成対数正規分布などがある。


<登録年月> 1998年01月

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