ヒューマンカウンタ

ヒューマンカウンタ ひゅーまんかうんた

 ヒューマンカウンタは別名、ホールボディーカウンタ、全身カウンタともいい、人の体内に沈着した放射性物質から放出されるγ線を、人体の前あるいは後に置いた検出器により検出する計測装置である。測定の対象となる放射性核種はγ線を放出する核種であり、代表的なものにカリウム40、マンガン54、コバルト60、ヨウ素131、セシウム137などがある。体内に存在する微量の放射能の定性分析、定量分析あるいは放射能分布の測定に利用されている。すなわち、γ線スペクトル分析により、γ線放射核種の決定と定量を行うことができ、個人の内部被ばくの管理に用いられる。測定対象が微量の放射能である場合、そのために極めて低バックグラウンドの測定環境が要求され、外からの放射線の影響を遮断する目的で設置された厚さ20cm程度の鉄室内のベッドに被測定者が横臥し、据付型のシンチレーション検出器で計測する方法がとられる。


<登録年月> 2007年10月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ