填料

填料 てんりょう

 loading filler:填料とは印刷した文字や図柄が紙の裏側に透ける「裏抜け」を防止するために紙の中に配合する白土や炭酸カルシウムなどの鉱物質の粉末のことをいう。大部分の紙は不透明で、平滑度、白色度、紙の重さを上げるために填料が配合されている。粒子の大きさは4〜5ミクロンに整えられ、筆記用紙では填料が5〜10%、書籍に使われる上質紙では填料が10〜20%の割合で使われている。主に使われている填料は白土(白色の粘土)、炭酸カルシウム(石灰石)、二酸化チタン、水酸化アルミニウムなどである。古紙再生過程で発生する填料は従来はセメント原料や土地造成用に使用していたが、資源として再利用する最近の填料再生技術が確立したことにより、環境負荷の低減と紙の生産コスト低減への寄与が見込まれている。


<登録年月> 2007年09月

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