エネルギー分解能

エネルギー分解能 えねるぎーぶんかいのう

 放射線のエネルギー測定の精度を表す指標である。一定エネルギーの放射線が、その全エネルギーを検出器中で失った場合に、この放射線のエネルギースペクトルは原理的には線スペクトルとなる。しかし現実の検出器では、ある広がりを持った分布スペクトルとして検出される。この分布の幅が狭いほど、放射線のエネルギー分布が精度良く測定でき、通常分布スペクトルの半値幅ΔEをエネルギー分解能と呼ぶ(これを放射線のエネルギーEで割ったΔE/Eを用いることもある)。放射線測定器としては、半導体検出器がきわめてすぐれたエネルギー分解能を有している。


<登録年月> 1998年01月

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