一次エネルギー供給量

一次エネルギー供給量 いちじえねるぎーきょうきゅうりょう

 化石燃料、原子力、再生可能エネルギーなどの一次エネルギー源から一定期間に供給されるエネルギー量をいう。通常、一年間の合計量で表される。日本で作成されるエネルギーバランス表では総供給量と国内供給量の概念があり、前者は国内生産量と輸入量を合計したもの、後者は前者から輸出量と在庫純増を控除したものである。海外では国際エネルギー機関が国別および地域別のエネルギーバランス表を毎年作成しており、その中では国内生産+輸入−輸出−国際船舶燃料消費−在庫純増=一次エネルギー総供給(Total Primary Energy Supply;TPES)と定義している。なお、原子力や再生可能エネルギーの供給する電力は一般に火力発電の平均熱効率に用いて一次エネルギーに換算されるが、使用する換算係数は統計表を整備する機関によって異なっている。特に、国際エネルギー機関は原子力と水力の電力についてそれぞれ33%、100%と異なる換算係数(発電効率)を用いて一次エネルギーに換算している点に注意が必要である。


<登録年月> 2010年07月

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