ウラン鉱

ウラン鉱 うらんこう

 ウランを含む鉱物。狭義にはウラン原料となり得る鉱物。ウランを含む鉱物は200以上知られているが、商業的にウラン原料となり得る鉱物は数種類に過ぎない。ウランは酸化物、リン酸塩、バナジン酸塩、けい酸塩などの形で鉱物中に存在する。地下の断層や破砕帯のような割れ目などを脈状に満たしている鉱床に加えて、ここからの風化、再析出によって地表に堆積した鉱床もある。前者には坑内堀り、後者には露天掘りが適している。ウラン原料として最も重要な鉱石はレキ青ウラン鉱で、ピッチブレンドとも呼ばれる。二酸化ウランと三酸化ウランから成り、ウラン含有量は八酸化三ウラン(U3O8)換算で50〜80%である。残りは鉄、銅その他の硫化物またはヒ素化物を含むことが多い。酸への溶解性はあまりよくない。


<登録年月> 2012年05月

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