ウラン原子価

ウラン原子価 うらんげんしか

 ウランが水素を基準として他の元素の原子と化合しうる能力の目安である。ウランの原子価は2、3、4、5、6価のものがあり、6価がもっとも安定である。酸化物としてはウラニル、ピッチブレンドの主成分であるU3O8 、UO3、UO4、塩としては醋酸ウラニル、硝酸ウラニル、ウラン酸ナトリウムなどがある。4価のUO2は難溶性であり、6価のウランはウラニル・イオンとして溶解性であり、二酸化炭素と錯イオンを作り水に易溶性である。6価の硝酸ウラニルUO2(NO3)2は、ウランの精錬や再処理(ピュレックス法)の抽出工程において利用される溶解性の化学形である。


<登録年月> 1998年01月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ