宇宙線

宇宙線 うちゅうせん

 cosmic ray。宇宙より地球大気中へ降り注ぐ素粒子や原子核のこと。毎分1cm2当たり約1個の割合で地表に達する。一次宇宙線と一次宇宙線が大気中の原子核との相互作用により生ずる二次宇宙線とがあり、このうち一次宇宙線は銀河系からくるエネルギーの高い(1MeV〜1012MeV)部分と太陽から放出される比較的エネルギーの低い(1MeV〜数百MeV)部分とから成る。地球大気へ侵入してくる荷電粒子の一次宇宙線は、地球磁場の影響を受けるため、緯度によって宇宙線の入射強度が異なる。低緯度地方ほど宇宙空間へ跳ね返されるので宇宙線の強度は高緯度ほど高い。


<登録年月> 1998年02月

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