液化天然ガス LNG

液化天然ガス えきかてんねんがす

 Liquefied Natural Gas(LNG). 天然ガスを、脱硫、脱炭酸、脱湿等の前処理をしたのち、超低温に冷却し液化したものをいう。天然ガスはメタン(CH4)を主成分(80〜100vol%)とする可燃性ガス(表参照)で天然に産するものを指し、ガス田から生産されるガス田ガスと、油田から原油を生産する際に併産される随伴ガスとに区別される。従来、中東地域、東南アジア、アフリカ等の油田に産する随伴ガスは、焼却されるだけに終わっていた。近年になって、天然ガスの冷却液化・輸送・貯蔵技術の開発が進み、これら未利用ガス資源の利用の道が開けた。天然ガスは−162℃に冷却し液化することにより、常圧でも容積が約600分の1になる。この小容量化が輸送、貯蔵を容易なものとした。天然ガスに含まれる成分ガスの物理的性質は表に示す通りである。LNGの性状は原料となる天然ガスの組成によって定まり、産地によって性質が異なる。


<登録年月> 2003年03月

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