解体プルトニウム 余剰プルトニウム

余剰プルトニウム よじょうぷるとにうむ

 surplus defense plutonium. 余剰核兵器の解体に伴い発生する兵器級(Pu−239の純度の高い)プルトニウムをいう。米ロは1993年1月、第二次戦略兵器削減条約(START−II)に調印し、2003年までに戦略核兵器を3,500発程度に削減することに合意した。これを受けて、2000年9月に米ロは余剰兵器級プルトニウムの管理処分について二国間協定を調印し、両国がそれぞれ34トン、計68トンの処分に合意した。兵器級プルトニウムを核兵器として再使用できないようにするために、混合酸化物(MOX)燃料として原子炉で燃焼される。当面は、国際機関の監視下で厳重に貯蔵管理される。ロシアの解体プルトニウム処分に関しては、米ロのほか、バイパック燃料の製造・照射試験で日本(核燃料サイクル開発機構)の協力、CANDU 炉による燃焼試験でカナダの協力が進められている。また、仏ロ、独ロの2国間協力も進められている。


<登録年月> 2003年03月

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