アルファ線放出核種 α線放出核種

α線放出核種 あるふぁせんほうしゅつかくしゅ

 alpha radioactive nucleus. α線を放出する放射性核種の総称名を指す。α線は核変換で放出されるヘリウム He−4の原子核のことで、α線を放出する核種は原子核の原子番号が2、質量数が4だけ減少する。天然にはU−238とTh−232が、地圏、水圏に広く存在し、自然放射線のもととなっている。Pu−239他の人工核種は主として原子炉内で生成する。アクチニド元素の内、U−235、及び人工核種のU−233、Pu−239、Pu−241は熱中性子で核分裂を起こすので、核燃料として使用できる。Pu−238、Cm−242などの適当な半減期のα放射体は、熱電物質または熱イオン物質と組み合わせて、同位体電池として利用できる。またPu−239、Am−241などはBeとの組み合わせで、Cf−252は単独で、中性子源として利用できる。


<登録年月> 1998年02月

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