コーストダウン

コーストダウン こうすとだうん

 coast down. (1)ポンプのコーストダウン。ポンプの電源を切ってもフライホ−ルの慣性力によりポンプ軸の回転数が徐々に落ちていくことをポンプのコーストダウンと呼んでいる。原子炉の安全解析では、原子炉冷却材喪失事故では計算上ポンプのコーストダウンを考慮するが、原子炉冷却材ポンプ軸固着事故では計算上ポンプのコーストダウンを考慮しない。(2)原子炉のコーストダウン運転。原子力発電所で炉心サイクル末期になって、燃料の燃焼がほぼ終えて定格出力運転ができなくなった後も、徐々に出力を低下させていく原子炉の運転をいう。核燃料の有効利用と定期点検時期の調整が容易な点で、メリットがあるといわれる。


<登録年月> 2000年11月

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