扁平上皮癌

扁平上皮癌 へんぺいじょうひがん

 主に未分化な扁平上皮細胞(最上層が薄くて平らな細胞よりなる上皮)からなる癌をいう。分化度の異なる不均一からなる細胞から構成され、欠陥分布も均一性を欠く。組織学的には、典型的な胞巣状構造をとりもっとも分化している状態では胞巣の中心が角化して同心円状の層構造をつくる。これを癌真珠という。分化が低くなるにつれて、これらの分化はしだいに失われ、角化すなわち癌真珠が見られなくなり、さらに層状分化も不明確になる。そして、わずかに異角化症などによって扁平上皮起源であることを知る。そして扁平上皮に被覆された部位(皮膚、口腔、食道、肛門、外陰)などに癌は生ずるが、子宮頚部、副鼻腔、肺にも多い。


<登録年月> 1998年02月

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