天然放射性核種

天然放射性核種 てんねんほうしゃせいかくしゅ

 地球創成期から主に地殻中に存在する放射性核種、またはその娘核種をいう。、その大部分はウラン系列、トリウム系列およびカリウム−40である。それらの存在量は一般に、水成岩中より火成岩中の方が多く、花コウ岩が最も多い。これらの系列の共通点は親核種がいずれも地球の年令に匹敵する長い半減期をもつ。ウラン及びトリウム系列の途中に気体の放射性核種ラドンがあり、系列最後の安定核種は鉛の同位体である。世界的にみて通常のバックグラウンド地域における天然放射性核種からの推定年間実効線量はカリウム−40:0.33mSv、ウラン238系列:1.34mSv、トリウム系列:0.34mSvである。天然放射線による被曝では障害の発生はないとみなされている。


<登録年月> 1998年02月

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