中性子源

中性子源 ちゅうせいしげん

 中性子を発生する物質または装置をいう。(α、n)反応および(γ、n)反応を利用した線源のほか、自発核分裂に基づくものがある。(α、n)中性子源では、α放射性核種のAm−241と酸化ベリリウムを均一に混合してペレットにしたAm−241・Be中性子源が広く利用されている。(γ、n)中性子源では、Sb−124の密封γ線源を中空のベリリウム金属円筒内に挿入したSb−124・Be中性子源が代表的である。自発核分裂中性子源では、Cf−252の酸化物をステンレス鋼カプセルに密封しており、他に比べ中性子放出率が大きい。原子炉はもちろん強力な中性子源である。また、静電加速器によるD−D,D−T反応を利用した中性子発生装置や線型加速器による中性子発生装置も中性子源ということがある。


<登録年月> 1998年02月

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