中間子

中間子 ちゅうかんし

 強い相互作用をする粒子(ハドロン)のうち、バリオン数が0の粒子を中間子という。かつては、核子よりも軽く、電子よりも重い素粒子を一括して中間子と名づけたが、核子より重い中間子も発見されており、現在は上記の定義に従うものを中間子とよぶ。最初の中間子(π中間子)は1934年湯川秀樹によって理論的に導入され1947年実験的に確認された。以後、ロチェスターとバトラーにより1947年にK中間子が、1960年代に入って高エネルギー加速器によってη、ρ、ω、φ等の各種の中間子が発見された。1974年に発見されたチャームクオーク(c)や、その後、発見されたボトムクオーク(b)を含む中間子も次々と発見されている。クオークモデルによると中間子はクオークと反クオークの対でできている。


<登録年月> 1998年02月

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