致死作用

致死作用 ちしさよう

 生物体の細胞に着目したとき、物理的、化学的、放射線などの外的作用によって細胞死をもたらす作用をいう。細胞が放射線によって死滅する場合、その経過に二通りある。その一つは強い放射線照射によって、直接細胞死をもたらすものであり、もう一つは放射線照射によって損傷を受けた細胞が、何回か分裂した後に死滅するものである。前者を間期死、後者を分裂死と呼ぶ。個々の細胞には回復力があるため、細胞集団の中である割合の細胞が死滅しても、細胞集団全体としての機能が回復力する場合がある。


<登録年月> 1998年02月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ