皮膚紅斑線量

皮膚紅斑線量 ひふこうはんせんりょう

 皮膚の紅斑は放射線照射により臨床的によく見られる皮膚の急性変化の一つで、これをもたらす線量をいう。放射線量の増加に伴い皮膚の障害は、軽度発赤、脱毛、紅斑、水泡、潰瘍と進行する。紅斑は、36Gyの照射で2〜3時間後に出現し、一旦これが消滅して2〜3週後に赤くなりはじめ、次第に色が濃くなり、その後表皮に色素が沈着してくる。最初に起こる紅斑は血管の拡張が原因であり、次に起こるものは真皮の炎症である。


<登録年月> 1998年02月

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